文章練習中。

どのくらい書き続ければ、書くのが習慣になるのかな。現在1ヶ月目。

14日目:智恵子抄への#MeToo

奥さんの最期の望みの7日間を書き留めた詩が話題だそうで。

www.news24.jp

あまりに書けない今週は、ブログで文字数ノルマを稼いでしまう。

思うことがあるから書ける気がするので、文章の練習のためにも大好きな「智恵子抄」についてつらつらと。

 

智恵子抄」は、今でも中学生で読まされているのでしょうか。

私の頃は、すでに教科書からはなくなっていて、先生が副読本から引いてくれて読んだ記憶があります。

レモンをキリリ、というフレーズが美しくて、流れる切なさが素敵で、大好きな詩になりました。

金子みすゞのように、日々読み返すような詩ではないけれど、心に残る詩の1つでした。

 

高校生になった時、演劇部の子が野田秀樹の「売り言葉」を演じまして、智恵子抄が心から離れなくなりました。

大竹しのぶの一人芝居の脚本なのですが、高校1年の友人が舞台セットもないのに一人で演じたのです。

最初の衝撃は彼女の演技力でしたが、その脚本や「智恵子抄が大好きだった自分」へのモヤモヤとした感情が、今でも忘れられないのです。

 

「売り言葉」というタイトルは、愛の詩集「智恵子抄」に喧嘩を売るというものです。

1人で演じるからこその、語り部と智恵子の反転は本当に面白い。

そして、その反転を導く、光太郎の身勝手で一方的な理想化と愛。

最後に流れる音声が示すように、盲目的に自分の信じる理想を相手に求めることへの「売り言葉」なのです。

 

最近話題のニュースの詩で思い出したのが、「売り言葉」でした。

思い出しただけなので、件の旦那さんが光太郎だと言いたいわけではないのです。

お二人の仲睦まじい写真たちは、本当に素晴らしい時間を過ごされた証だと思います。

ただ、妻の「願い」を「書き留めた」という美しい詩に対して、以前智恵子抄のレモンに感動していた頃と同じような感動を持つことのできない自分に、もやもやとするのでした。

 

ああ、私はこのように死ねば良いのね

そんな風に愛されるのは、やはり辛いのではないでしょうか。

今のMeToo運動、特に日本のものには複雑な思いを抱える私なのですが、それはどこかで「智恵子抄への売り言葉」という作品に心を動かされていた影響があるのかもしれません。

 

あれー、結構関係あると思ってたのに、話が飛躍している...。主張しとこう。

人と人との関係には、リスペクトがなくてはならない。

高いところから低いところへ水が流れるように、遍く権力。それが被虐にならないように、私たちは非常に慎重に事をなさねばならないのです。

一方的な愛と、ハラスメントは非常に近い場所にあります。

美談を美談たらしめる何かに気づき、相手を、人を1人の人権を持つ者として扱うことが必要ではないでしょうか。

ニュースを見たら心がざわつき、そんな事が言いたくなったのでした。

 

教訓:もやもやして言いたいことがあればブログ記事は書ける。しかし勢いのままに書くと内容がだいぶ訳わからん。

でもポモドーロ1個分で1200字はありがたい。サンキューもやもや。サンキュー名も知らぬ詩人のおじさん。